2006年12月16日 (土)

VC研修会

 土曜日は大阪会場でのJICAボランティアコーディネータ(以降はVCと表現)セミナーがあった。7月の時と同じく、経験談を語る役目での参加をした。

 前回は男性ばかりが、今回は女性ばかりとバランスがよく判らない。分科会では、なぜ自分がコーディネータを目指したのかということから始まり、司会者の質問に答える形式で語らせてもらった。

 私は2回連続であったが、2名の講師体制でのもう一人は、前回とは異なる新しい人が来ていた。7月の時は、中央アジアのウズベキスタン派遣の女性であったが、今回は中米のグアテマラ派遣の男性Mさんだった。

 VCは協力隊員の後方支援、相談役として活動するのである程度の人生経験が必要だということで30歳以上という制限がある。Mさんは30歳ですぐにVCになったということだ。元々青年海外協力隊員としてエクアドルに派遣されていたそうだ。丁度私と同期のVCのTさんがその頃のエクアドルのVCだったそうだ。

 Mさんの場合、年上の協力隊員(40歳まで参加できる)もおり、どちらかと言うとVCはJICA本部とボランティアとの中間管理職的な立場になる場合もあるので体験談を聞いていると相当な苦労をされたようであった。

 私の派遣されたザンビアのように100人近いボランティアが派遣されたり、大きなプロジェクトを展開している国では、JICA事務所も大所帯でVCはボランティア事業にのみタッチすればいい。

だが、グアテマラのように中途半端な規模の国では、ボランティア事業以外のJICAの仕事も担当せざるを得ないようであった。

 Mさんは朝6時から治安の保証が出来ない夜11時まで、また休日も働き続けたと話していた。終いには鬱病寸前までいったそうだ。それを聞いて非常に驚いた。

 私の場合、絶対休日には出ない(隊員の入出国や日本からの視察団などが休日発着で移動した日は別だが…)と決めていたし、治安が保証されるのは夜8時までだったので2回ほどそれより遅くなったり、徹夜で仕事した以外は、いつも20時までに帰宅していたのだった。やはり、国それぞれで事情が全く異なる。

 専門家でモンゴルにいた時は当然職務も違ったので、土曜に仕事をするのが当たり前で日曜日に出勤したこともあった。本当に派遣カテゴリも含めて国際協力の仕事はそれぞれの事情で全く変わってくるのだ。

 質問は司会者からだけではなく、セミナー受講生からも次々に出された。某国に派遣されていたという受講生は、その人が隊員だった頃の様々出来事でのVCの対応の体験から、私やMさんに質問していたのだが、彼女を担当していたVCと我々が一つ一つの問題に対してほぼ正反対の対応をしてきたと知り、相当ショックを受けていたようだ。「あのVCは何だったのでしょう。」

 私とMさんは「その人はVC失格です。たまにそんな人がいます。あなたは運が悪かったのですねぇ。」と答えざるをえなかった。

 また、「Sueさんが、VCになってよかったと思ったことは何ですか?」と質問され、それまでVCのしんどい面ばかり話していたので、一瞬言葉が出なかった。

 「私がVCになってよかったと思うことは、確かに色々嫌なことや大変なことはあるが、担当した協力隊員が人間的に成長し、魅力のある人に変わっていくことに関れること、また、彼らが現地の人たちと深い信頼のもとで人間関係を築き、帰国の時に本当に感謝される姿を見て感動できることやその活動の一端に自分が関れたです。」と答えた時にMさんも同感であったのか、深く頷いてくれた。

 予定の3時間はあっという間に過ぎ、セミナーは終わった。また、色々な人と知り合えて、私としてはいい時間を過ごせたと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)